女性とアディクション研究会
Women and Addiction Initiative Japan
活動の理念と目標
女性とアディクション研究会は、アディクションに苦しむ女性の問題に関連する、さまざまな分野の研究結果や、施設での取り組みなどの情報を共有することを目的として、2012年に作られました。
●ミッション(活動の目標)
女性とアディクション研究会では、アディクションからの回復を願う女性の方を支援する方法やアイデアを生み出していきます。また、そのような取り組みを科学的に根拠づける研究成果について検討します。
●アディクションの問題とは
たとえば、以下のものや行為への依存がアディクションの問題に当てはまります。
アルコール、薬物、ギャンブル、買い物、拒食、過食、リストカット、セックス
●なぜ「女性」なのか
アディクションの問題から回復を願う女性を取り巻く状況には、以下のような問題があります。
・女性を受け入れる病院や施設の情報が少なく、助けを求める場所がわからない
・アディクションから回復した人の数が、男性に比べて少ないので、相談にのって
もらえる人を探すのが難しい
・女性に起こりがちな問題(ホルモンバランスによる体調変化、妊娠、出産、子育
て、家族がいる状況での職探し、など)への具体的なサポートが少ない
・アディクションを抱える女性についての研究成果や実践報告が少ない
・拒食症・過食症など、アディクションと気づきにくい問題を抱えている場合がある
●活動方針
女性とアディクション研究会は、さまざまな立場の参加者(研究者、実践家、アクティビストなど)が、エビデンスに基づく実践と学術研究を推進させるための活動を行っています。
間接支援 (啓発、情報提供、支援者向け資源等の開発)を中心的な課題としています。アディクションを持つ方々への直接支援(相談活動等)を行う団体ではありません。
●定例会について
月例定例会では、以下のような活動を行っています。
・会員が行った調査研究あるいは実践についての報告
・ゲストによる研究・実践報告
・研究情報の交換および重要文献の講読
・成果還元事業の立案・計画・実施
構成メンバー
(2019年8月現在)
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徐 淑子 (そう すっちゃ)
発起人代表
新潟県立看護大学人間環境科学領域・講師。専門は健康社会学、健康教育学。
依存症の予防・ケア・サポート、性の健康、当事者間支援等を研究課題とする。
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白木 麗弥 (しらき れみ)
第一東京弁護士会所属
ハミングバード法律事務所を2010年に開設。三会精神障害者等刑事問題検討協議会議長。精神障害を含む障がい者の刑事事件での福祉との連携に取り組む。また、DV、虐待、共依存の問題に取り組む。
http://www.hummingbird-law-office.com
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川口 由起子 (かわぐち ゆきこ)
発起人
植草学園大学発達教育学部准教授。
専門は哲学。分析哲学における合理性や自律性の理論を、臨床へ応用することを目指す。
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田中 紀子 (たなか のりこ)
発起人
公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会 代表理事。依存症の問題を抱えるご家族の支援や、ギャンブル依存症問題の啓発や予防教育に取り組む。依存症当事者を回復施設に繋ぐ、インタベンショニストとしても活動。
http://www.gamblingaddiction.jp/
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正木 英恵 (まさき はなえ)
精神保健福祉士。
都内総合病院にて、ソーシャルワーカーとして患者・家族への介入や援助活動を行う。
また、在留外国人のメンタルヘルスサービス向上のため、ボランティア活動にも携わる。